2013年10月22日火曜日

秋の夕暮れ、手ぶらde皇居ラン





 
秋の夕暮れ、半蔵門辺りで仕事が終わってポカンと時間が空いた。
気持ちのいい夕暮れで、素直に帰宅するのはもったいないなと思いつつ
駅に向かって歩き始めら、颯爽と走るランナーとすれ違った。
おっ、いいな、皇居ラン! 
走るにはもってこいのタイミングだが、ウエアもシューズも持ち合わせるはずがない。
が、ちょっと待て。もしかしてと閃いて、スマホを取り出し
[皇居ラン 手ぶら]
とググってみたら、、、。
おお、あるある。いっぱいある。急にやる気がわいてきて、それっまわれ〜右。
一番近いランステ(ランナーズステーションの略)を目指して、迷うことなく入店。


「あのぉ、本当にまったく手ぶらなんですが、大丈夫でしょうか」
「大丈夫ですよ」と女性スタッフがにこやかに迎えてくれる。
初めての利用であることを告げると、まずは利用規約に目を通してサインの流れ。
「レンタルは、ウエアとシューズとタオルでいいですか?」
と確認しあがら、ささっと用意してくれた。
靴はかっこいいシューズが並ぶ棚から、レベルや目的に合わせてチョイス。
ウエアもシューズも2013年の新しいモデルで、ちょっとうれしい。
ちなみにレンタル料金は、ウエア1式500円、シューズ100円、タオル100円。
それに、利用料金700円が、ツイッターフォローして行ったので600円。
ロッカールームに荷物を押し込み、着替えて、準備が整うまで約10分。
すべてがスピーディーで、お金はかかるが手ぶらのお手軽さをひしひし感じた。

3年前に一度だけ走った皇居外周、が、記憶が遠く、ほとんどお初状態。なので、
《はじめての方でもご安心! 皇居ランのご案内》を眺め、ストレッチしてスタート。

皇居外周ぐるっとランは、どこからでもスタートできて、スタートした地点まで1周したら約5キロ。2周で10キロと計算しやすいのがいい。


今回利用したランステ出発ならば、三宅坂が起点。
時計の反対まわりがお約束で、スタートすると「みなさんの輪に入った」感じになる。


走ってみるとどうしてランナーが集うのか少しわかったような気がした。
とにかく、ほどよく走りやすいのだ。
まず第一に、信号がない。つまり、
止まらずに走り続けることができる。
下りが多い印象で、楽〜。
(もちろん登りもあるのだが)
右手は車道で交通量もそこそこあるが、
左手はずっと皇居を眺めることになり、
緑と水が近くて気持ちいい。
都会だけど自然がちゃんとあるんだときょろきょろしたり。
名所旧跡を横目に、ここに江戸城があったのかなどと、時空を旅している間に1周だ。
ガチでトレーニングしている人、ゆっくり走っている人など、いろんなランナーがいて
追い越されながら、前を走るみなさんを眺めるのも楽しい。
(たくさん追い越されるから、たくさん楽しめるというわけさ!)

緑と水を右手に眺めつつ走る。

名所旧跡を横目に。このあたりは外国人散歩客多し。

ホテルの窓から手を振ってもらったような、気がした。

まっことその通りでごさいます。気をつけます。


小さいが、白い鳥がいる。白鳥?



樹齢150年と言われる震災イチョウ。ちょっと寄り道して見上げた。

平川橋、平川門あたり。

竹橋を過ぎると国立近代美術館が右手に見える

標語、楽しや。ごもっとも。

立派。
 だんだん日が暮れて、日比谷方向が明るく浮かぶ。



刻々と暮れゆく東京の空の下、
大満足でゴールした。

着替えて荷物をロッカーに預けて、
シャワーも使える施設「ランステ」は、
皇居周辺に10数カ所あるという。

その先駆けとして知られるひとつ、
千代田区内の銭湯「バン・ドウーシュ」は
2005年にはすでにランナー御用達になっていたという。
レンタルをやっていないので、手ぶらdeには向かないが、
ちゃんと用意を持って、バンちゃんを利用してみたい。

バン・ドゥーシュの外観。半蔵門駅から徒歩2分。

すっきりしたからだと気分で目指すは、もちろん、いのちの水だ!
さくっと飲める場所を求めて「大人の角打ち」を銘打つ、いづみやさんへ。
「バン・ドゥーシュ」から徒歩2分ほど。


乾きものをつまみつつ、軽くひっかけるのがこの店の流儀なり。
セルフサービスで、料理の用意はない。
注意書きには、柱や机にもたれるべからずとある。
しっかりまっすぐ立ち飲みで、疲労した足のストレッチをしつつ、
いのちの水を、ざぶざぶとひっかけたのだった。



 思いのほか有意義な秋の夕暮れ。おすすめします、手ぶらde皇居ラン。

(teamまめ 松井一恵)




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